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2021年2月5日理事コラム

いつもお世話になっております。理事の吉野です。

2020年は、コロナウイルス感染防止のために各地でたくさんの行事、学会、研修会が、中止やWeb開催となり人と人とのリアル交流がほぼできなくなる状況だったように思います。
これまでPCやスマホなどのデジタルツールを使用していなかった人には、未知の領域となり、使い慣れた人は、今まで参加できなかったコミュニティなどにWebでアクセスできるようになり新しい環境へシフトしたのではないかと思います。

日本でも5G時代に入り、デジタルツールやコンテンツは使用できて当たり前のように金銭管理や業務管理、商品サービスや行政手続においてもデジタルになろうとしております。作業療法士においても今後は、デジタルツールの開発やデジタル社会への復帰を目指すリハビリ対応を求められるかもしれません。作業療法士の切り離せないツールになろうとしています。
また、2024年に新紙幣が発行される予定です。一万円札は福沢諭吉から渋沢栄一へ、五千円札は樋口一葉から津田梅子へ、千円札は野口英世から北里柴三郎へ変更されます。誰が誰だかわからない人もいるかもしれませんが、渋沢栄一は日本の経済の父と呼ばれる人で日本経済の礎を作ったことで知られています。今年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公がこの人です。津田梅子は、日本における女性教育の先駆者として知られています。北里柴三郎は、細菌学の父と言われ、ペスト菌を発見し、破傷風の治療法を開発した人で、予防医療の重要性を訴えた人で知られています。
この3人を国の紙幣の顔にするということは、日本はこれから、経済、女性活躍社会、予防医療を中心とした持続可能な国にするということを密かにアピールしているわけです。

 このような時代に生きる作業療法士として、自分に何ができるのか? 日々探求しながら過ごすことが今楽しくて仕方ありません。皆さんも心に余裕があれば自分の足元だけでなく広く周りを見渡してみると今まで気づかなかった新しい発見があると思います。それが新しいあなただけの作業療法につながるかもしれません。

医療法人燈来会 大久保病院 吉野哲一

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